おはようございます。
沢田です。
今までは歯の構造についてお話しました。
今回は「乳歯」と「永久歯」の違いについてです。
大きく違うところは、色、大きさ、歯の構造の大きさ、の違いです。
まず、色は乳歯のほうが、永久歯に比べ、白い色をしています。
たまに「大人の歯の色が黄色い」と質問されますが、それが正常です。
ちなみに、大人の歯は象牙質がだんだん厚くなってくるため、徐々に色は黄色っぽくなっていきます。
大きさは、おわかりだと思いますが、乳歯のほうが小さいです。
そのため、乳歯の時期には歯と歯の間には隙間があったほうが、大人の歯が並ぶスペースを確保しやすいため、歯並びがよくなる傾向があります。
最後に、歯の構造の違いです。
乳歯も永久歯と同じようにそれぞれのパーツの名前も構造もほぼ同じです。
しかし、乳歯のエナメル質・象牙質の厚みは永久歯の半分程度と薄くなっています。
また、乳歯は永久歯にくらべ石灰化が不十分であるため、歯は虫歯に対してとても弱い構造をしています。
そして歯の大きさに対して歯髄腔(歯髄の部屋)の大きさの割合が大きくなっているため、虫歯は神経に到達するスピードも速いと言えます。
また「歯の生え変わり」について詳しくお話しますが、子供の歯は抜けるから虫歯になっていいという考えは間違っています。
乳歯の頃から虫歯を作らないことが、将来のお子さんのお口の健康につながります。
お子さんのお口の中のことで気になることがあれば、ぜひご来院ください。
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