おはようございます!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。
今回は「口臭の予防」についてお話します。
虫歯や歯周病が原因の口臭を防ぐためには、日々の歯みがきが欠かせません。
ただし虫歯や歯周病をしっかり予防しようと思ったら、歯ブラシでの歯磨きでは不十分です。
歯ブラシだけで取り除ける歯と歯の隙間の「歯垢(バクテリアの塊)」は、全体の約60%に留まります。
そこで有効なのがデンタルフロスです。歯ブラシとデンタルフロスを組み合わせて使用し、正しく使用できれば、80%以上の歯垢を取り除けます。
さらに歯科での定期検診を受けていれば虫歯・歯周病対策は万全です。
ていねいな歯みがきで、虫歯や歯周病を原因とする口臭は予防できますが、口内のバクテリアが食べかすなどを分解して不快なニオイをまき散らす「生理的口臭」の対策としては十分とはいえません。
生理的口臭を防ぐには、餌となる食べかすをゼロに近づけることに加えて、バクテリアの数を抑えることがポイントです。
ところが歯磨きで取り除けるバクテリアは一部にとどまります。
なぜならその多くは「歯」ではなく「舌」に棲みついているからです。
舌の表面には「舌乳頭」という微細な突起が、無数にあります。
この突起と突起の隙間こそが、バクテリアの住処(すみか)です。
ここにバクテリアの餌となる食べかす、剥離した舌の上皮細胞、代謝産物がこびりついてできたものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。
鏡で自分の舌を見てください。舌の表面を白く覆っているものが、舌苔です。
中央がやや白っぽくなっている程度であれば問題はありませんが、もし舌全体が真っ白なら、そこから不快なにおいを発している可能性があります。
次回は舌のケアについてお話します。
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