おはようございます!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。
前回は乳歯の隙間はあったほうが、永久歯の歯並びがよくなりやすい、とお話しました。
しかし、気をつけていただきたい隙間もあります。
「上唇小帯異常」というものです。
上唇小帯とは、「上唇の真ん中から前歯の間に向かって伸びているすじ」をさします。
小さい頃は、歯に近い位置にありますが、成長とともに歯から離れた位置に移動していきます。
誰にでもありますが、
前歯(主に乳歯)が磨きにくく、歯ブラシが あたると痛がる
永久歯の間にすじが入り込み、前歯の隙間があいてしまう。
など、じゃまになるようなものを上唇小帯異常としています。
このように、前歯の歯と歯の間まで伸びていて、隙間が空いている場合は注意が必要です。
乳歯の時期であれば、このような隙間が見られても、様子見で大丈夫です。
これからのからだの成長・発育に伴い顔の3次元的(たて、よこ、奥行き)な成長・発育もあり、小帯の付着位置が相対的に変化します。
つまり、鼻の下の歯槽骨のたての成長に伴い、小帯の長さは変わらないのでだんだんと上方(正常)に近い位置に変化することが多いので、直ちに切除して付着位置を修正しなければならないことはありません。
永久歯が萌出してくる6歳位まで様子を見て、それでも位置が歯に近い状態にあるときには、口腔外科で小帯を切除するか、相談していただいたほうが良いでしょう
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