歯の病気

歯周病

歯周病の全身への影響

おはようございます!

酒田の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回は、歯周病が全へ及ぼす影響についてお話します。

歯周病にかかると、歯茎から血が出たり、口臭がするようになったり、歯がグラグラするようになったりすることは、以前の回でお話したとおりですが、実は歯周病の症状というのは、お口のなかだけに留まりません。
歯周病が進行すると、血液を介して歯周病菌が各臓器に運ばれ、全身疾患に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

現在、歯周病と関わりの大きいものは

  • 狭心症、心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 糖尿病
  • 誤嚥性肺炎
  • 骨粗しょう症
  • 早産、低体重児早産

などがあります。
少し詳しくみていきましょう。

<狭心症、心筋梗塞>
心臓に血液を供給する冠状動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称を「冠状動脈性心疾患」と呼びます。
中でも、心筋梗塞や狭心症の虚血性心疾患は、心臓の冠状動脈にアテローム性プラーク(血管沈着物)が形成され閉塞されていくことで生じる病気です。
血管内に侵入した歯周病原性細菌やその病原因子などが、血流に乗って冠状動脈に達すると、アテローム形成が加速化します。
その結果、心血管の病気が発症しやすくなります。
歯周病に罹患していると、心血管疾患の発症リスクは1.15?1.24倍高まると言われています。

<脳梗塞>
歯周病菌などの刺激により動脈硬化を誘導する物質が出て血管内にプラークができ、血管が細くなります。
プラークがはがれて血の塊ができるとその場で血管がつまったり、細いところでつまります。
脳梗塞は、このように脳血管がつまる病気です。
歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になりやすいといわれています。

<糖尿病>
糖尿病には網膜症・腎症・神経障害・末梢血管障害・大血管障害などの合併症があり、歯周病はこれらに続く第6の合併症と捉えられています。
そのため糖尿病患者さんの多くに重度の歯周炎が見られます。
また、歯周病の炎症の場で産生されるサイトカインのうち、ある種のものが血糖値を低下させる作用を持つインスリンの効きを阻害する(インスリン抵抗性)ため、歯周病患者は血糖コントロールが改善しにくくなります。
したがって、歯周病治療を行うことで炎症が収まり、サイトカイン濃度が低下すれば血糖コントロールの改善に影響を与えると考えられています。

糖尿病についてはまた詳しくお話します。

次回は続きをお話していきますね。

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