おはようございます!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。
今回からは口臭についてお話します。
みなさんは「日本人は口が臭い」と海外の人に思われていることはご存知ですか?
訪日外国人が増えていますが、なんと72%の外国人が「日本人の口臭にガッカリした経験がある」と回答しています。
さらに43%の外国人が、「エチケットの1つとして日本人は口臭の改善を試みるべき」と考えているとの結果も。
「欧州人は体臭がキツく香水もにおうけど、日本人は臭くない」というイメージを持たれる方もけっこういると思いますが、口腔(こうくう)内のケア、特に予防歯科に関しては、彼らはとても先進的です。
日本の予防歯科は、医療先進国の中でもかなり遅れをとっています。
この違いの要因は、欧米と日本では保う険制度が違うことがひとつにあると思います。
日本の場合は国民皆保険制度であるため、「病気になったら国が負担してくれる。歯科は虫歯になってから行けばいい」という考えが当たり前になってしまっています。
一方で、米国は一部の対象者以外は、私費で保険に加入しなくてはなりません。
高額な保険に入れない人も多く、入ってもカバーされないケースも多いから、虫歯を患うと治療費がとても高くついてしまいます。
ですから、治療をせざるをえない状態になる前に、予防のためにセルフケアすることが定着しています。
日本では「食べたらすぐに歯を磨く」ことを習慣にし、それだけで歯周病予防ができたと思っている方がとても多いのですが、それでは歯全体の6割ほどしか磨けていません。
そこで大切になってくるのが、歯間ケアです。
歯周病菌の原因となる歯垢(しこう)は、食べカスから生成され、最終的には8割が細菌で構成されるようになります。
これを歯周ポケットや歯間に作らないようにしなくてはいけません。そのためには、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、こまめに食べカスを取り除く必要があります。
日本ではまだまだこういった道具を使うことが定着していないことが問題です。
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