院内設備

滅菌

器具の滅菌について

こんばんは!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回は、患者さんの歯を削るときに使う器具の滅菌についてお話します。

2014年5月の新聞記事や様々なマスコミの報道により、日本の歯科における感染対策、滅菌について関心が高まってきていると感じています。

そのときの記事では、安心で安全な医療を提供してほしいという国民の要求が非常に高まっている、歯を削るときに使う道具(タービン、ハンドピース)の滅菌を行っている歯科医療機関は3割しかないという調査結果でした。

沢田歯科医院では、歯科用の最新型のオートクレーブ滅菌器であるドイツ製シロナ社の
「DAC Universal」 [ダック・ユニバーサル]を導入しています。
歯を削るときや歯のクリーニングに使う道具(タービン、ハンドピース)を完全に滅菌できる優れものです。
この滅菌器のすごい所は「DAC Universal」一台で、タービン、コントラ、ストレートハンドピース(歯を削る機械)を、精製水や電解水を用いて、機械の内部、外部の洗浄し、内部まで完全滅菌し、しかもオイル注油ができること。
これは世界初です。

さすがに、滅菌対策では、日本よりも遙かに厳しいヨーロッパ基準の滅菌器です。

さらにはバックフラッシュというこの器械独自の工程があり、機械内部にいたるまでの厳密な滅菌(完全にすべての菌を死滅させる滅菌)を一気に行えるという優れものです。

現在、日本の多くの歯科医院で使用されているオートクレーブでは、コントラやタービンに入り込んだ血液や唾液の除去や滅菌を完全に行うことができません。

当医院では「DAC Universal」を使用することにより、より安心な歯科治療を受診していただけるようになりました。

カートリッジに、滅菌するタービン類を差し込んで、スイッチを押すと、自動でスーと沈んでいきます。
そして、洗浄から、滅菌、注油まで、約17分程度。
その後、自動で、スーと上がってきます。
これなら、患者さんの治療が終わった後、すぐに滅菌作業に入れます。

一般的なオートクレーブだと、洗浄、滅菌、注油で一時間以上かかってしまいます。
しかも、内部まではきれいにならない。

大きな違いです。

患者さんの治療ごとに、内部まで綺麗になった必要な器具を使用できます。

驚くほど、タービンの表面もきれいに洗浄、滅菌されています。 

電解水を作り出す機械もあり、その電解水を用いて、DACユニバーサルにで滅菌を行っています。

正確な調査はありませんが、現在の日本では、患者さんごとにタービンの滅菌を行っている歯科医院は、10数パーセントしかありません。
しかも、タービンの内部まで、完全に滅菌できる機械は限られていて、通常の滅菌器具では性能的に無理でした。

この「DAC Universal」を導入しているのは、庄内地方で4台と言われています。

滅菌しているかどうかは、目に見えるものではありませんし、手間とコストばかりかかってしまいますが、何より大切なのは、「安心、安全な治療をおこなうこと」「自分が受けたい治療をすること」です。

安心して治療を受けに来てくださいね。

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