こんにちは!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。
歯と歯肉の健康な状態について、今回は「プロービング」についてお話します。
歯医者さんで歯周病かどうかを調べたり、歯石取りをする前に「歯と歯ぐきの検査」をしたことはありませんか?
専門用語でいうと、プロービング、とういう検査です。
プロービングとは、プローブという先端に目盛りがついている器具を使って歯周ポケットの深さを測る事を言います。
1本の歯に対して1ヶ所、4ヶ所、または6ヵ所の歯周ポケットを調べます。(場合によります)
そもそも、歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間の溝の深さの事でこの溝を測っていきます。
ちなみに、健康な場合は歯周ポケットとは言わず「歯肉溝」「サルカス」と呼びます。
この検査で健康な場合は3mm以下、出血や膿が出たりはしません。
プロービングでは7つの情報を得られます。
・歯周ポケットの深さ・形態
・歯周組織の抵抗力・炎症の存在
・歯肉の質、形態
・歯根の形態(歯根の湾曲や 根面のグルーブ)
・歯肉縁下プラーク、歯肉縁下歯石の有無と程度
・アタッチメントレベル
・根分岐部病変の有無と程度
と、専門的な言葉で言うと上のようになりますが、
要は「歯ぐきは悪くなっていないかな?」という検査です。
健康な歯肉の場合、歯と歯肉は「付着」というものによってくっついており、このプローブを適正な力で挿入すると、その付着の部分(上皮性付着の部分)で止まります。
また、健康な歯ぐきはピンク色で、炎症も起こしていないため、このプロービングを行っても痛くもありませんし、出血もありません。
歯周病になると、この付着が壊れ、炎症が起こるため、同じ力でプロービングを行ってもお痛みがあったり、出血があったりします。
健康な場合の歯と歯ぐきの関係はこの程度にして、次回から歯周病について細かくお話していきますね。
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