おはようございます。
沢田です。
今日は「歯髄」についてお話したいと思います。
歯髄とは、俗にいう歯の神経のことです。
「虫歯が大きく、神経をとらないといけませんね」と歯医者さんで言われたことがある方もいるかもしれませんが、この歯の神経のことです。
歯の中心に位置し、象牙質で囲まれた歯髄腔という部屋のような中にあります。
歯髄は歯への刺激を脳に伝える働きをもっています。
刺激は、エナメル質から象牙細管に侵入した神経線維と歯髄組織を介して、人の中枢(脳)に伝達されることで知覚します。
歯に加わる色々な刺激を感知することよって痛みからむし歯などの疾患を気付かせたり、歯髄内に存在する免疫細胞が細菌に抵抗したり、侵襲に対して第二象牙質を形成する(神経を守るように歯質を作る)など、歯髄組織は防御機能を講ずる役割も担っています。
冷たいもの、熱いものに対して刺激を感じるのは、この神経があるおかげです。
また、歯根の細いところ(歯の治療でも触れない部分)までこの神経がしっかりつまっていることは、歯根の病気を防いでくれている大きな役割を果たしています。
この「神経が残せるか残せないか」によって歯の寿命は大きく違ってきます。
虫歯になってしまった場合は、この神経をとらなくてもいいうちに治療を始めることはとても大切です。
歯の神経の治療に関しては、また後日書きますね。
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