お口の健康

新型コロナと口腔ケアの関係

おはようございます!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

最近流行りのコロナウイルスと、口腔ケアによる予防について記事を読んだので紹介します。

ISOM(国際オーソモレキュラー医学会)は1月26日、「ビタミンCがコロナウイルス感染を防ぐ」との緊急声明を全世界に発信しました。ISOMは、栄養素で病気を治療することを目指す医療者により、1994年に創立、カナダ・トロントに本部を置き、世界22カ国に支部を持つ学会組織です。

「新型コロナ感染の重症例の多くは、高齢者や基礎疾患のある人であり、、免疫力などが整っていれば感染と重症化のリスクは低下するということです。治療薬やワクチンがまだない以上、『私たち自身の抵抗力を上げる』のが有効なことは論を待ちません。」

3月3日、柳澤会長が『新型コロナウイルス感染症感染予防と治療のための栄養療法』とのテーマで報道関係者向け説明会を開催しました。

声明で、感染予防と重症化防止のための栄養素が推奨されました。

特に重視されているのが、ビタミンC(VC)、次いでビタミンD3(VD)、亜鉛です。VCが呼吸器感染症に有効との報告は多く、例えば、VC1グラムを1時間ごとに6回、以後、1日3回投与すると、投与しない場合と比較して風邪とインフルの症状が緩和し、また、1グラムを1日3回投与することで症状を予防できたとの報告があります。

ここになぜ”口の中”が関わるかというと、歯周病がVCを消費してしまうからなのです。

歯周病の悪化に大きく関わるジンジバリス菌という細菌が多いほど、つまり、歯周病が重度なほど体内のVCが少なかったとの報告がみられます。

歯周病が重症化して体内のVCが目減りしていれば、ウイルス性の呼吸器感染症にかかるリスクが高くなる恐れがあります。

そして、まだ研究途上ではありますが、歯周病が進んでいる人は体内のVDが不足状態だとの報告もみられます。

多くの調査では、日本人の約7?9割がVDの不足状態とのことですので、新型コロナに限らず、ウイルス性呼吸器感染症のリスクを下げるには、VDを十分に摂取すること、そして、歯周病をしっかり治療しておくことが望ましいでしょう。

日本人の子ども、老人、女性で亜鉛摂取量が減少しているとの報告があります。

VC1グラム+亜鉛10ミリグラムを5日間投与され、風邪症状が早期改善したとの報告がある一方、歯周病患者では体内の亜鉛が不足していたとの報告もあります。

歯周病と呼吸器感染症は亜鉛不足という共通点で結ばれている可能性があります。

歯周病の最も基本的な対策は、きちんと歯磨きをすることですが、高齢者にお口のお手入れ(口腔=こうくう=ケア)を実施したところ、インフルにかかる割合が約10分の1に減少したとの報告は注目に値します。

この結果の一つの要因は、歯周病菌が分泌するプロテアーゼという酵素です。

この酵素は私たちの細胞のタンパク質を分解し、歯周病を悪化させます。

プロテアーゼが豊富な状態では、口腔や呼吸器粘膜のタンパク質も分解されて防御機能が低下し、感染予防の意味から望ましくありません。

口腔内を清潔に保つことは多くの人が実行可能で、実践する価値のある対策といえるでしょう。

今回の記事はビタミンと歯周病との関係での記事でしたが、コロナウイルスだけでなく、歯周病は全身的な様々な疾患に関係しています。

普段からの口腔ケアは、体の健康を保つためにも有効と言えます。

お時間があるときに、定期的にお口のお掃除しませんか?

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