おはようございます。
沢田です。
今回は「歯肉」についてお話します。
一般的には歯茎(はぐき)と呼ばれているもので、歯を取り巻いている歯周組織の1つです。
健康な歯肉はピンク色をしていて、スティップリングという丸くて小さな陥凹が確認されます。
以前書きましたが、歯肉は3つに分類されています。
「歯間乳頭」「遊離歯肉」「付着歯肉」です。クリックすると新しいウィンドウで開きます
「歯間乳頭」は歯と歯と間に存在している歯肉です。
この部分の歯肉がなくなってしまうと歯と歯の間に大きく隙間ができたように感じ(ブラックトライアングルといいます)、食べ物がつまったり、発音しにくくなったりすることもあります。
「遊離歯肉」とは、歯と付着していない(くっついていない)辺縁の歯肉を指します。
辺縁歯肉と呼ばれることもあり、歯肉の最も端の 0.5-2.0mm の部分です。
付着歯肉とは異なり、歯と歯肉の間に隙間があるため、歯肉溝と呼ばれる構造が形成されています。
「付着歯肉」とは、歯や歯槽骨にしっかりと付着している(くっついている)歯肉を指します。
歯や歯槽骨に付着していない遊離歯肉とは異なり、非可動性の歯肉です。
唇を動かすと動く部分は、粘膜になります。
「遊離歯肉」と「付着歯肉」の部分は角化しており(粘膜より硬く丈夫です)、角化歯肉とも呼ばれます。
この付着歯肉は歯周組織の健康を維持する上で一定の幅が必要です。
少ない場合、歯のすぐ近くに粘膜がきていることになり、歯ブラシを当てると痛いため、汚れのたまりやすい歯と歯肉の間を綺麗に磨くのが難しくなる場合も多く、プラークコントロールが難しくなります。
歯肉、と一言で言っても、場所によって特徴があるなんて面白いですよね。
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