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1本くらい歯がなくても大丈夫?

おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院です。

今年は雪も少なく快適ですが、今週末からまた寒くなるようですね。

風邪などひかないように体調管理に気をつけましょう。

本日は「歯が1本くらいなくても噛めるし大丈夫」というコメントを聞いたので、それをテーマにお話しします。

歯を長持ちさせるため、歯科では現在、できるだけ削らない・抜かない治療が基本となっており、抜歯は最後の手段です。

しかし、う蝕(虫歯)や歯周病が進行したり、事故で歯が根元から折れるなど、抜歯を余儀なくされる場合もあります。

「抜いたのは奥歯で目立たないから」「1本ぐらい歯がなくても不便は感じないから」などと、抜歯をしたまま放置していると、期間が経つうちにさまざまな影響が出てきます。

また、1本1本の歯の根の周りの歯根膜には、噛むことで脳につながる受容体(センサー)があります。その情報がなくなっていきますから、だんだん認知症になりやすくなるともいわれています。

歯には大きく分けて、咀嚼(そしゃく:噛むこと)、嚥下(えんげ:飲み込むこと)、発音、審美の4つの役割があります。

永久歯は親知らずを除いて上下顎それぞれ14本ずつあり、上顎の歯と下顎の歯がうまく噛み合うことで、これらの機能を果たしています。

1本でも歯を失うと、両隣の歯が倒れてきたり、噛み合っていた向い合う歯が伸びてきたりして、噛み合わせに狂いが生じます。

すると、発音がしづらくなったり、うまく噛めなくなって食事の際に支障が出るほか、歯と歯のすき間が広がって食べかすが挟まりやすくなり、う蝕(虫歯)や歯周病になりやすくなってしまいます。

さらに、怖いことに、噛み合わせ不調による頭痛、肩こり、耳鳴などの不定愁訴を招いてしまうこともあるのです。

「1本無くなっただけだから大丈夫」というのは、将来の残っている歯の虫歯や歯周病への影響を考えるとよくないかと思います。

また質問などあればいつでも来院ください!

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