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歯周病と関節リウマチ2

おはようございます!
酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

暑くなってきましたが体調はいかがですか?
暑くなり、体力が落ちると歯ぐきが腫れやすくなったりしやすくなります。
何か気になることがあればいつでもご連絡ください。

今回は、前回の続きで関節リウマチについてお話します。

関節リウマチの予防、改善はできるのでしょうか?

関節リウマチには、いまだこれが原因と特定されるものがなく、いくつもの要因から複合的に起こると考えられています。
その中でポイントとなるのが遺伝要因と環境要因です。
関節リウマチは遺伝病ではありませんが、両親、祖父母など血縁者に関節リウマチの人がいる場合、なりやすさを受けついている可能性があります。
ただし、それだけで決まってくるのではありません。
生まれてからのいろいろな刺激(環境因子)が加わって免疫異常を起こしてしまうのです。
現在では、喫煙習慣、歯周病のある人は関節リウマチになりやすいことがわかっており、それらが重なることでさらに発症のリスクが高まると考えたほうがよさそうです。
このほか、細菌やウイルスの感染、腸内細菌の構成にもかかわりがあるといわれており、今なお盛んに研究されています。

口腔ケアと関節リウマチ
関節リウマチと歯周病とは双方の関係性があり、歯周病の人は関節リウマチを発症しやすく、関節リウマチの人は歯周病になりやすいことがわかっています。
歯周病原因菌のPg菌はアルギニンというもともと体内にある蛋白をシトルリンという物質に変化させることで知られています。
それを異物と認識して作られる抗体が、関節リウマチの診断に有用な抗CCP抗体です。
この抗体が体のあちらこちたで、シトルリン化蛋白に対してどんどん炎症反応や免疫異常の反応を引き起こします。
つまり歯周病が原因で免疫異常が引き起こされて、それが関節の炎症に結びついてしまうのです。
逆に、関節リウマチの人が治療薬などで免疫力が低下していれば、容易に歯周病を併発しやすくなります。
また、関節症状が進行すれば歯磨きなどが難しくなり、口腔内の清潔が保たれずに歯周病が悪化することもあります。
さらに関節リウマチではシェーグレン症候群という唾液分泌を低下させる膠原病を合併することもしばしばあり、口腔内衛生が一層保ちにくくなります。
悪循環に陥らないように歯周病は悪化させず、きちんと管理することが大事です。

普段からのメンテナンスをしっかり行い、健康に過ごしましょう!

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