山形県酒田市の歯医者│沢田歯科医院│予防に重きを置き地域の皆様のお口の健康を守ります

TEL0234-26-4448

休診日:日曜、祝日

2018年6月アーカイブ

歯周病(ポケット編)

| | トラックバック(0)
おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回は歯周ポケットについてお話します。

「歯周ポケット」の画像検索結果

歯と歯茎の境目には、「歯肉溝(しにくこう)」という1-2mmのすき間があり、歯周病菌はこの歯肉溝から奥へ奥へと潜り込んでいきます。

歯周病菌が歯と歯茎の境目から侵入すると、歯茎は炎症を起こして赤く腫れ、出血を起こします。

まだ骨の吸収を伴っていない段階、これが歯肉炎です。

これは、異物である歯周病菌を追い出そうとする防御反応です。

本来、歯肉溝は健康な状態のときには歯茎にぴったりと密着して細菌の侵入を防いでいますが、歯茎の炎症が深いところまで達すると、この密着が剥がされてしまい、ポケットのような袋状のすき間ができます。

これが「歯周ポケット」です。

こうしてできた歯周ポケットに汚れが溜まると、細菌の温床である歯垢(プラーク)が増えていきます。深くなった歯周ポケット内部の汚れや石灰化して固着した歯石は、歯ブラシだけでは取り除くことができません。

そのため、歯垢のなかで細菌がますます増殖・活性化し、歯周病の悪化を招くという悪循環に陥ってしまうのです。

歯周病が進行すると、歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。

一般的には、軽度の歯周病で3-4mm、中度の歯周病だと4-6mm、重度の歯周病になると6mm以上になります。

人間の歯の根の長さ(歯根の長さ)は長くても2センチほど。そう考えると、歯周ポケットが6mm以上という状態がいかに危険な状態かお分かりいただけるでしょう。

では、なぜ歯周ポケットは深くなっていくのでしょうか? 
前回お話したように、口腔内の細菌には、空気が好きな「好気性菌(こうきせいきん)」と、空気が大嫌いな「嫌気性菌(けんきせいきん)」の2種類があります。

歯周病と関係があるとされる細菌(P.g菌など)は、後者の嫌気性菌に当たります。

歯周病菌は空気が届きにくい歯と歯茎のわずかなすき間に居場所を求め、そこからさらに奥へ奥へと入り込んで勢いを増し、歯周ポケットを深くしていくのです。

歯周病菌が歯周ポケットに入り込むと歯周組織に炎症が起き、放置していると歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。

歯周病が進行するとやがて歯を支えている歯槽骨が溶かされ、歯がグラグラと動くようになり、歯を失うリスクが高くなっていきます。

吸収してしまった骨は元に戻りませんが、その状態でもポケットを浅くしておくことが大切です。(もちろん難しい場合もありますが,,,)

歯周ポケットが深くなる前に、予防していくことが大切です。

歯周病の原因(細菌編)

| | トラックバック(0)
おはようございます!

酒田市の歯科医院、沢田歯科医院の沢田です。

前回、プラークには1mgの中に10億を超える細菌が棲みついている、とお話しました。
では、どんな種類の細菌がいるのでしょうか?

歯周病に関わっている細菌はたくさんいます。
その中で代表的なものは3種類です。


クリックすると新しいウィンドウで開きます

この「Red Complex」に入っている、

P.g.菌(Porphyromonas gingivalis)
T.f.菌(Tannerella forsythensis)
Td.菌(Treponema denticola)

です。

この中の、P.g菌が特に歯周病に大きく関わっています。
P.g菌は 偏性嫌気性菌 という種類で、酸素を嫌います。

以前もお話したように、虫歯の原因菌、ミュータンス菌は母子感染であることがわかっています。
しかし、P,g菌はどこから感染するのか、まだわかっていません。


この菌に感染したとしても、この菌は、細々と弱々しく生きています。
体に害を与えることもあまりありません。

ところが、お口の中が不潔になりミュータンス菌が歯に付着し始めるとプラークを形成し、
ある量に達すると、歯に接している歯肉に炎症が起こり、歯肉の内面に潰瘍(傷のようなものです)が形成され、血が出るようになります。
すると、餌を得たP,g菌は数百倍から数万倍までに増殖します。

そして、骨を破壊し歯周ポケットという歯と歯肉の間の溝をどんどん深くしていきます。
その溝が4mm以上になると、溝の深いところは酸素が減っていき、P.g菌の働きはますます活発になります。

一方、身体もP.g菌を攻撃し排除します。
しかしその結果、自らの歯の周りの骨を溶かしてしまうことになります。

これが歯周病です。

歯周病の予防は、
プラークを早めに除去し、
P.g菌に血液という餌を与えず、
酸素のない環境をなくす=歯周ポケットの深いところを減らしていく

ということが大切になります。


P.g菌などの細菌が0になることはありません。
歯周病は症状なく経過するため、自分のお口の中がどんな状態なのか、
P.g菌の増えやすい環境ではないか、
定期的に来院していただき、予防していくことが大切です。



おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回から歯周病についてお話します。

今回は歯周病の原因、プラークについてお話します。

歯周病の原因はプラーク(細菌の塊)が主な原因です。
この細菌の塊には、1mgの中に10億を超える細菌が棲みついていると言われており、この細菌の中には善玉の細菌と悪玉の細菌とがあります。

唾液成分の糖タンパクが歯の表面に薄い皮膜(ペリクル)を作ります。
その皮膜の上にくっついたミュータンス菌(虫歯菌)がショ糖を使ってグリコカリックスというネバネバした物質を作り自分の家づくりを始めます。

そして口の中の細菌たち、特に悪玉の細菌が家の中へ多量に侵入して、増えていきます。
この状態を細菌性プラーク(プラーク)またはバイオフィルムと呼んでいます

お風呂場や洗い場の排水溝の、ぬるぬるする、あれです。

この中は食べ物(栄養)や水も十分で温度も 37 ℃前後という細菌にとって大変よい環境で、悪玉細菌である歯周病菌は、産生する毒素で歯ぐきを腫らし、血や膿を出したり、歯の周りの骨を溶かしたりする原因となります。
このプラークは、外からの抗菌薬(化膿止め)や唾液中の抗菌成分の攻撃に抵抗し、薬が効きにくい構造となっています
このプラークが唾液や血液の無機質成分を吸って固まったものを、歯石と呼びます。

このバイオフィルムは残念ながら、うがいだけではとれません。
排水溝のぬるぬるも、水を流すだけではとれませんよね?

しかし、このバイオフィルムの段階では、歯ブラシなどでこすると除去できます。
これが、さきほど書いたように固まって歯石になってしまうと歯ブラシでとることはできなくなります。

歯周病に対し、うがいや飲み薬ではなく、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスが有効なことがおわかりいただけるでしょうか?

歯ブラシは歯周病の治療道具、といった意識をもってしていただければ、少し丁寧にみがきたくなりませんか?


クリックすると新しいウィンドウで開きます

歯肉炎とは

| | トラックバック(0)
こんにちは!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

前回まで、健康な歯と歯ぐき、骨の関係についてお話しました。

今回からは、歯周病についてお話していきます。

まずは歯周病は色々な呼び方があります。
「歯周炎」「歯槽膿漏」これらはほぼ同じ意味です。

歯周病と離して考えなければいけないものに、「歯肉炎」があります。

大きな違いは、「歯を支えている骨(歯槽骨)が吸収してしまっているかどうか」です。

歯肉炎、歯周病、両方とも原因はプラーク(細菌の塊)です。
この細菌により歯肉は炎症を起こし、少しの刺激で出血したり、歯ぐきが腫れたりします。

歯肉炎の場合、歯を支える骨には異常はないため、しっかり歯ブラシや歯間ブラシ、フロスをあて、このプラークを取り除くことができれば、元の健康な歯肉に戻すことができます。

この歯肉炎を放っておくと、次の段階の「歯周病」に進んでしまします。

歯肉炎は歯周病の初期段階とも言えます。
この段階で歯周病を予防することはとても大切です。

次回は歯周病を詳しくお話していきます。

歯肉炎と歯周炎

こんにちは!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

歯と歯肉の健康な状態について、今回は「プロービング」についてお話します。

歯医者さんで歯周病かどうかを調べたり、歯石取りをする前に「歯と歯ぐきの検査」をしたことはありませんか?
専門用語でいうと、プロービング、とういう検査です。

プロービングとは、プローブという先端に目盛りがついている器具を使って歯周ポケットの深さを測る事を言います。

1本の歯に対して1ヶ所、4ヶ所、または6ヵ所の歯周ポケットを調べます。(場合によります)

そもそも、歯周ポケットとは歯と歯ぐきの間の溝の深さの事でこの溝を測っていきます。

ちなみに、健康な場合は歯周ポケットとは言わず「歯肉溝」「サルカス」と呼びます。

この検査で健康な場合は3mm以下、出血や膿が出たりはしません。



「プロービングと...」の画像検索結果

プロービングでは7つの情報を得られます。
・歯周ポケットの深さ・形態
・歯周組織の抵抗力・炎症の存在
・歯肉の質、形態
・歯根の形態(歯根の湾曲や 根面のグルーブ)
・歯肉縁下プラーク、歯肉縁下歯石の有無と程度
・アタッチメントレベル
・根分岐部病変の有無と程度

と、専門的な言葉で言うと上のようになりますが、
要は「歯ぐきは悪くなっていないかな?」という検査です。


クリックすると新しいウィンドウで開きます

健康な歯肉の場合、歯と歯肉は「付着」というものによってくっついており、このプローブを適正な力で挿入すると、その付着の部分(上皮性付着の部分)で止まります。

また、健康な歯ぐきはピンク色で、炎症も起こしていないため、このプロービングを行っても痛くもありませんし、出血もありません。


歯周病になると、この付着が壊れ、炎症が起こるため、同じ力でプロービングを行ってもお痛みがあったり、出血があったりします。


健康な場合の歯と歯ぐきの関係はこの程度にして、次回から歯周病について細かくお話していきますね。


おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回は、健康な場合の「歯と顎の骨(歯槽骨)」についてです。

歯は歯ぐきの中で、歯槽骨という骨に歯の根(歯根)がしっかりとうまっていることでしっかり噛むことができます。

歯ぐきをめくると、健康な場合は下のような状態です。


このような感じで、根っこの全体を骨が覆っている状態です。
骨の高さもだいたい水平で、汚れもたまりにくい(細菌も入りにくい)状態です。

歯の頭の部分(歯冠)と歯の根(歯根)の境目の色が変わっている部分を CEJ(セメントエナメルジャンクション)といいますが、健康な骨はこのCEJから約2mmのところにあります。

これが歯周病になると骨がなくなってしまうため、歯がぐらぐらしてきます。
下の写真が歯周病で骨がなくなっている状態です。


骨に支えられている部分が少なくなっていることがおわかりでしょうか?
骨は歯ぐきに覆われているため、見た目ではわかりませんが、歯肉の中では大変なことになっているかもしれません。
しかも症状がほとんどなく、このように進行してしまいます。

そのため、定期的に来院していただき、ご自身のお口の中の状態を知っておくことは大切です。

次回はもう少しだけ健康な状態についてお話します。


おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

歯周病を詳しく説明する前に、健康な状態はどんなものか、それを知った上で比較してご説明するため、
まずは健康な状態からお話します。

まずは健康な歯ぐきとは


1・きれいなピンク色をしている

赤ちゃんや幼児の歯茎を見ればわかるように、本来の歯茎は淡いピンク色をしています。

2・弾力がある

歯周病が悪化すると歯のまわりの骨が溶け、歯茎が下がってしまいます。

反して、健康な歯茎には弾力があってぐっと持ち上がり、歯と歯の間に入り込んできれいな三角形を作ります。

3・スティップリングがある

スティップリングとは、健康な歯肉の表面に見られる丸くて小さなブツブツのことです。

歯肉と歯槽骨をつなぐコラーゲン線維が良好な状態にある歯茎にだけ見られるものです。

「歯肉 健康な状...」の画像検索結果


下の写真が「スティップリング」です。

クリックすると新しいウィンドウで開きます


ご自身の歯ぐきをチェックしていただいていかがでしょうか? 

健康な歯肉めざして、歯ブラシがんばりましょう。


歯周病とは

| | トラックバック(0)
おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回からは「歯周病」についてお話します。

歯周病は、日本人の40歳以上の80%がかかっている生活習慣病であり、国民病と言えます。

中高年者の歯の喪失原因の第1位(全年齢での喪失原因の42%)です。

ちなみに虫歯が原因で抜けてしまうのは全体の32%です。


細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(プラークが蓄積し)、歯肉の辺縁が炎症を起こし赤くなったり、腫れたりします。

歯周病の特徴は痛みはほとんどの場合出ない、ということです。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。


歯周病の説明には、健康な場合との比較が必要になるため、

次回は健康な場合の歯と歯ぐき、骨との関係をお話しますね。クリックすると新しいウィンドウで開きます


おはようございます!

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

前回は「ステファンカーブ」も説明させていただきました。

歯はpH5.4以下の環境におかれると溶けてしまう、というものです。

虫歯は、虫歯菌が作る酸によって歯についているプラークが酸性になり歯が溶けます。

虫歯以外でも、酸によって歯は溶けてしまい、それを「酸蝕症」と言います。

酸蝕症は、かつてはメッキ工場やガラス工場で酸性のガスを吸うことで歯が溶ける職業病、いわば特殊な疾患とされていました。
しかし、酸性の飲食物を過度に摂取する習慣を持つ人や胃酸の逆流をともなう疾患の増加により、酸蝕症患者も増加しています。
以前、「健康のために毎朝酢を飲んでいる」という患者さんのお口の中を見たことがありますが、やはり歯が全体的に溶けてきていました。
最近の専門家による調査では、程度の差こそあれ、成人の約1/4が酸蝕症であるという統計もあります。

酸蝕とは、口の外から入ってきた「酸」や身体の中からの「酸(胃液)」によって歯が溶ける病気です。
それらもpH5.5?5.7以下のものは歯の成分を溶かします。
う蝕と酸蝕の違いは、う蝕は口の中で糖から作られた酸が原因であるのに対し、酸蝕はそのままの形で入ってきた酸そのものが原因となるところです。


う蝕(虫歯)の場合は、プラーク中で酸が作られるので、歯が解けて穴となるのはプラークの付きやすい部分(歯の溝、歯と歯が隣り合う面や歯と歯茎の境目)で起こりますが、酸蝕は酸性の飲食物が口の中全体に広がりますので、溶ける範囲が広くまた浅いため気づきにくいものです。

酸によってエナメル質が溶かされると、歯の中の組織の象牙質が出てきます。

以前お話したように、象牙質はエナメル質よりも軟らかいため、出てきてしまったまま象牙質を放っておくと、お口の中の噛む力も加わり、歯がどんどんすり減ってきます。

歯がすり減ってしまうと、冷たいものがしみるようになります。

酸蝕症に特徴的なのは、歯全体が徐々に溶かされていくことで歯が薄くなり、先端部分が透けてくる点です。

薄くなった部分が欠け、先端がギザギザになることもあります。

他にも、エナメル質が溶けて歯が白濁、あるいは黄ばんで見えるといった症状もありますが、素人が外見だけで虫歯なのか酸蝕症なのかを正確に判断するのは難しいため、気になる方は一度ご来院ください。

治療は範囲が小さければ樹脂(CR)でつめものをするだけですみますが、範囲が大きい場合は被せ物をしないといけない場合もあります。

気になる方は早めにご来院ください。


クリックすると新しいウィンドウで開きます


「酸蝕症」の画像検索結果

おはようございます。

酒田市の歯医者、沢田歯科医院の沢田です。

今回は「歯が溶けている時間」についてお話します。

食事のコントロールについてです。

この「歯が溶けている時間」について必要な「ステファンカーブ」についてお話します。

クリックすると新しいウィンドウで開きます

クリックすると新しいウィンドウで開きます



これがステファンカーブと呼ばれるグラフです。

朝・昼・夜に規則正しく食事をとった場合の、口腔内(歯についているプラーク)のph( 酸性、アルカリ性の程度を示す値)の移り変わりを表すと、上のようなグラフになります。

最初は弱アルカリ性(正常値)だった口腔内が、朝食事をとると急激に酸性になり、お昼になるにしたがってまた弱アルカリへと戻す。そしてまた昼食をとると酸性になり、また時間とともに弱アルカリに戻るといった具合になっていると思います。 

つまり食事をとると口腔内は急激に酸性になります。だいたいpH5.4以下になると歯が溶け始めると言われていますので、食事をとった後しばらくの間、口腔内は酸で歯が溶けている状態ということになります。

しかし唾液にはこの酸性環境を弱アルカリ性(正常な状態)に戻す働きがあり、溶けはじめた歯の表面を再石灰化する力も持ち合わせています。

グラフを見ると唾液の力により時間とともに酸性になった口腔内がアルカリ性へと戻っていくのがわかりますね。

ちなみにこの唾液の作用は緩衝能(かんしょうのう)と呼ばれています。

緩衝能の力にも個人差があり、また唾液の量が多い人ほど虫歯にもなりにくいと言われています。


しかし、朝・昼・夜の決まった食事以外に間食をしてしまうなど、規則正しい食生活ではない人のステファンカーブは、下のグラフがそれを表しています。

このように、間食をたくさんすることで、歯を溶かしている時間を長く作っていることになり、
歯は再石灰化をする間もなく溶けている→虫歯になる
といったことになります。

虫歯予防に、食事のコントロールも大切なことがおわかりいただけたでしょうか?


このように虫歯になりやすいかどうかは、色々な原因が関係しています。

一度削ってしまった歯は戻りません。
予防がとても大切です。

定期的に検診を受け、予防を大切にしていただくことが、将来歯を長く持たせる方法です。

ぜひ定期的にご来院ください。

虫歯の原因 時間について

| | トラックバック(0)
こんにちは。

沢田です。

虫歯になる原因のお話の最後は「時間」についてです。

ここでの「時間」は原因の考え方の二つ分けられ、「唾液が出にくくなる時間」と「歯が溶けている時間」
、この二つについてお話します。
 

まずは「唾液が出にくくなる時間」です。
以前、歯が溶ける脱灰についてお話しました。

歯が溶けるのは歯についているプラーク(細菌の塊)のpHが5.5以下になると溶け始め、
唾液(つば)がこの酸性の環境を中性にもっていき、再石灰化を促しています。

歯が溶けた状態から元に戻るには、唾液はとても大切な働きを担っています。
この唾液が少ないと歯は再石灰化しにくく虫歯になりやすいと言えます。

この唾液が少なくなる時間は、夜寝ているときです。
そのため、寝る前はとくに注意が必要です。

「夜、寝る前は歯ブラシをしたら何も口に入れない」ということは大切な虫歯予防になります。


クリックすると新しいウィンドウで開きます

次回はもうひとつの「歯が溶けている時間」についてお話します。

虫歯になりやすい食べ物

| | トラックバック(0)
おはようございます!

沢田です。

今回は虫歯の原因の「食べ物」についてです。
どんな食べ物が虫歯の原因になりやすいものなのか、というと

原因菌の餌となる「糖分が多く含まれて」いて、「歯にくっつきやすく」、「長時間お口の中に残るようなもの」は、必然的に虫歯の発生リスクが高くなります。

【虫歯になりやすい食品】
甘くてくっつきやすいもの
・キャラメルや飴
・グミ
・ケーキ
・チョコレート
・アイスクリームなど

口の中に残りやすいもの
・ポテトチップス
・ウエハース
・クッキーなど
です。

そして歯が溶ける「脱灰」は酸によって起こされるため、虫歯菌が作る酸でも歯は溶かされますが、もともと酸性の食べ物でも溶けてしまいます。

酸性の高い飲み物
・グレープフルーツジュース
・飲むヨーグルト
・スポーツ飲料
・栄養ドリンク
・ワインやビール
・お酢(黒酢ドリンクなど)など

また、食べ物以外にも、飲み物にもたくさんの糖分が含まれていることが多いため、注意が必要です。
実際入っている糖分を角砂糖に換算してみると、たくさんの糖分が入っていることがわかります。

クリックすると新しいウィンドウで開きます

お菓子類でなくても、虫歯菌が酸を作る材料のショ糖(スクロース)が入っているものは、虫歯の原因となるため、注意が必要です。

また、最近お菓子に使われている「キシリトール」は代替甘味料というもので、甘いですが虫歯の原因にはなりません。
虫歯になるかどうかは、「甘いかどうか」では一概には言えないということです。

ご自身が食べている食べ物を振り返っていただき、いかがでしたか?


虫歯になりやすい環境

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

今回は虫歯になりやすさに関係する、「虫歯菌の数」についてです。

虫歯菌の代表は「ミュータンスレンサ球菌」です。

お口の中には、健康な状態でも200種類以上の細菌がその数、数十億という単位で生息しています。
その中でもいい菌と悪い菌の割合が問題になります。
悪い菌が比率として多ければ当然虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
細菌の中には虫歯菌や歯周病に悪い影響を及ぼす菌以外にも、影響を及ぼさない細菌が存在し口腔内のバランスを保っています。
そもそも赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいませんが、幼児期にどんな細菌を周囲の大人から感染させられるのかで、将来、虫歯や歯周病になりやすいか、そうでないのかが決定します。
お口の中の細菌叢は一人一人異なり、悪い菌の比率も個人個人で異なります。
虫歯菌の代表であるミュータンスレンサ球菌は、赤ちゃんのうちは口腔内に存在しません。
歯が萌出して離乳食が始まると、周囲の大人(ご両親やおじいさんおばあさん)が自分が使用した箸やスプーンを使ってお子さんに食べさせたり、噛み与えをすることで感染してしまうのです。

この時期(3歳くらいまで)に感染する機会がなければ、それ以後は感染する可能性はかなり低くなりその後の予防が楽になります。
このいい菌と悪い菌のバランス(専門的には口腔内細菌叢といいます)は、椅子取りゲームのようなもので、最初にいい菌がたくさん定着すると悪い菌が定着しずらくなるという構図があり、もちろん逆もあります。
また完成された細菌叢のバランスは容易にくずれることはなく、後からミュータンスレンサ球菌が進入してきたとしても定着することは少なく、ヒトが固有の口腔内細菌叢を獲得する時期は感染の窓と言われる生後1歳7か月から2歳7か月ですので、この間にそれぞれの口腔内細菌叢のパターンが形成されます。
したがって、お口の中の悪い菌であるミュータンスレンサ球菌の割合はこの時期に決定されるのです。
この生後1歳7か月から2歳7か月までの間、悪い菌の感染を防ぐことができれば、お子様を虫歯の危険からかなりの確率で守れるということになります。
そのため、妊産婦のお母さんはお口の中を清潔に保ち、お母さん自身の口腔内細菌叢の改善をしておくこと、また大人が使ったスプーンやお箸を共有しないこと、が大変重要なのです。

この虫歯菌の数が平均より多いのか少ないのか、というものも「細菌検査」というもので判断できるため、ご興味があれば一度ご相談ください。

クリックすると新しいウィンドウで開きます
こんにちは。

沢田です。

今回からは、虫歯へのなりやすさの要因についてみていきます。
 
虫歯のメカニズムは簡単に説明すると、虫歯菌が酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされて穴があいてしまう、というものです。

この酸に対して歯が強いか弱いかにより、溶けやすいかどうかは変わってきます。
歯の一番外側のエナメル質、その下の象牙質が生まれつき、うまく石灰化せず、歯質が弱い方がいらっしゃいますが、このような場合は特に注意が必要です。
通常よりも歯が弱く、虫歯になりやすいと言えます。

そして、虫歯になりにくい歯を作るということで今注目されているものがあります。
それはフッ化化合物、一般的に「フッ素」と呼ばれているものです。

世界中でフッ化物が使用されており、最も有効性が確立されているのが、虫歯予防の目的なのです。

1990年の調査で、アメリカなどの口腔保健の先進国では90%を超える普及率を誇り、日本でも近年になってフッ素が含まれている歯磨き粉やスプレーなどのケア用品のシェアが上昇しています。

しかし、どのケア用品も日本の薬事法によりフッ化物の濃度は1500ppm以下に規制されています。(2018年現在)

また、歯科医院でしっかり歯の汚れを落とし、フッ化化合物を直接歯の表面に塗布することにより、効果の高い虫歯予防を行うことができます。
歯科医院で使用できるフッ化化合物は市販されているケア用品と比べて濃度が高くなっているので、より良い効果が期待されます。

では、フッ化物を使用することの有効性はどのようなものでしょうか?

フッ化化合物を使用することによる虫歯予防のメカニズムは、エナメル質にフッ化物が沈着することによる歯の再石灰化の促進と、歯垢中へのフッ化物の蓄積により抗菌作用を与えます。
そしてフッ化物の蓄えとして機能することよって、虫歯菌が歯への侵襲時に脱灰の抑制とともに再石灰化を促進させます。

このように、フッ素は使わない場合に比べ、虫歯になりにくい歯を作ってくれるのにとても有効です。


みなさんも、普段はフッ素入りの歯磨き粉を使い、何ヶ月かに一度は来院していただき、濃度の高いフッ素を塗っていただければと思います。



虫歯の原因

| | トラックバック(0)
おはようございます!

沢田です。

今日から虫歯についてお話します。

虫歯の原因にはいくつかあります。

たくさんの患者さんをみてきて、こう思うことがあります。

「けっこう汚れもついているお口なのに虫歯が少ないな」と。

患者さんの中にも、「頑張って歯ブラシしてても虫歯になる」という方もいらっしゃいます。
実際歯ブラシが当たっていなくて汚れもついている方もいらっしゃいますが、なぜでしょう?

これは虫歯に関係している要因がいくつかあるからです。

それは「歯質(歯の強さ)」「細菌(虫歯菌の数)」「食物」「時間」と言われています。
これを「カイスの輪」と専門的な用語で言います。
https://www.ohsakicity.dental/wp-content/uploads/2017/01/%E8%99%AB%E6%AD%AF%E3%81%AE4%E5%A4%A7%E8%A6%81%E5%9B%A0-300x225.jpg 
また次回から細かくみていきますが、たとえば、同じくらいの量の汚れ(プラーク)がついていると思っても、歯質が虫歯に対して強い人、弱い人では虫歯になりやすいかどうか、が違ってきます。

次回から詳しくお話していきますね。




永久歯と乳歯の違い

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

今までは歯の構造についてお話しました。

今回は「乳歯」と「永久歯」の違いについてです。

大きく違うところは、色、大きさ、歯の構造の大きさ、の違いです。

「永久歯 乳歯」の画像検索結果


まず、色は乳歯のほうが、永久歯に比べ、白い色をしています。
たまに「大人の歯の色が黄色い」と質問されますが、それが正常です。
ちなみに、大人の歯は象牙質がだんだん厚くなってくるため、徐々に色は黄色っぽくなっていきます。

大きさは、おわかりだと思いますが、乳歯のほうが小さいです。
そのため、乳歯の時期には歯と歯の間には隙間があったほうが、大人の歯が並ぶスペースを確保しやすいため、歯並びがよくなる傾向があります。

最後に、歯の構造の違いです。
乳歯も永久歯と同じようにそれぞれのパーツの名前も構造もほぼ同じです。
しかし、乳歯のエナメル質・象牙質の厚みは永久歯の半分程度と薄くなっています。
また、乳歯は永久歯にくらべ石灰化が不十分であるため、歯は虫歯に対してとても弱い構造をしています。
そして歯の大きさに対して歯髄腔(歯髄の部屋)の大きさの割合が大きくなっているため、虫歯は神経に到達するスピードも速いと言えます。


また「歯の生え変わり」について詳しくお話しますが、子供の歯は抜けるから虫歯になっていいという考えは間違っています。
乳歯の頃から虫歯を作らないことが、将来のお子さんのお口の健康につながります。


お子さんのお口の中のことで気になることがあれば、ぜひご来院ください。

歯槽骨について

| | トラックバック(0)
こんにちは。

沢田です。

歯のことを細かくお話して来ましたが、最後になりました。

今回は「歯槽骨」です。

歯槽とは、歯の根がはまり込む顎骨の穴をいい、歯槽骨はそれを構成している骨のことです。
歯は歯肉に刺さっているように見えますが、実は歯肉の下には歯槽骨があり、この骨によって歯は支えられており、歯槽骨と歯の間にはクッションの役割をしている歯根膜という組織もあります。

歯周病が進行すると、歯肉だけでなく歯根膜や歯槽骨にまで炎症が及び、この状態を歯周炎といいます。
歯周炎では歯根膜が破壊され、歯周病菌から出る毒素や炎症によって歯を支える歯槽骨が溶けていきます。これを骨吸収といいます。
骨が溶けるのに、症状がないなんて不思議ですよね。

歯槽骨の吸収が進行すると、周りの歯肉も減少していくので一見すると歯が伸びたように見えてしまいます。
症状が進行すると、歯を支える部分の骨がなくなっていくため、歯の動揺(グラグラする)が認められ、最後には歯を抜くしかなくなります。


歯周病によって歯槽骨が吸収してしまうと、ほぼ元に戻ることはありません。
そのため、歯周病にはできるだけならないように、予防が大切なのです。
なってしまった場合も、症状の進行を抑えるために歯垢(プラーク)や歯石をしっかり取り除くことが重要となります。
歯ブラシで届く部分の普段の歯のお掃除は患者さんに、届かない部分は定期的に来院していただき綺麗に掃除していく、このサイクルが大切です。

だんだんと考え方は「治療」→「予防」へと変わってきています。
みなさんもメインテナンス、予防を大切にしていただけると嬉しいなと思います。

なにかお口の中のことでわからないことがあれば、一度ご来院ください。



歯肉について

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

今回は「歯肉」についてお話します。

一般的には歯茎(はぐき)と呼ばれているもので、歯を取り巻いている歯周組織の1つです。

健康な歯肉はピンク色をしていて、スティップリングという丸くて小さな陥凹が確認されます。

  

以前書きましたが、歯肉は3つに分類されています。

「歯間乳頭」「遊離歯肉」「付着歯肉」です。クリックすると新しいウィンドウで開きます



「歯間乳頭」は歯と歯と間に存在している歯肉です。

この部分の歯肉がなくなってしまうと歯と歯の間に大きく隙間ができたように感じ(ブラックトライアングルといいます)、食べ物がつまったり、発音しにくくなったりすることもあります。


「遊離歯肉」とは、歯と付着していない(くっついていない)辺縁の歯肉を指します。

 辺縁歯肉と呼ばれることもあり、歯肉の最も端の 0.5-2.0mm の部分です。

 付着歯肉とは異なり、歯と歯肉の間に隙間があるため、歯肉溝と呼ばれる構造が形成されています。


「付着歯肉」とは、歯や歯槽骨にしっかりと付着している(くっついている)歯肉を指します。

 歯や歯槽骨に付着していない遊離歯肉とは異なり、非可動性の歯肉です。

唇を動かすと動く部分は、粘膜になります。

「遊離歯肉」と「付着歯肉」の部分は角化しており(粘膜より硬く丈夫です)、角化歯肉とも呼ばれます。

この付着歯肉は歯周組織の健康を維持する上で一定の幅が必要です。

少ない場合、歯のすぐ近くに粘膜がきていることになり、歯ブラシを当てると痛いため、汚れのたまりやすい歯と歯肉の間を綺麗に磨くのが難しくなる場合も多く、プラークコントロールが難しくなります。


歯肉、と一言で言っても、場所によって特徴があるなんて面白いですよね。


歯根膜とは

| | トラックバック(0)
こんにちは。

沢田です。

今回は「歯根膜」についてお話します。

歯の中にある神経(歯髄)とはまた別に、歯の根っこの周りには歯根膜という組織があります。
神経をとった歯であっても、歯根膜に細菌が感染したり、機械的な刺激や強い力が加わると、炎症反応が起こり、歯根膜炎になって痛みが出ることがあります。


歯根膜は歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根のセメント質との間にある薄い膜のことです。
歯と歯槽骨をつなぐという役割のほかに、硬さや柔らかさを判断し、かみごたえを感じる役割や、歯に伝わる咬合力を調整する役割もあります。 
歯は噛むことでかなりの衝撃を受けますが、この歯根膜がクッションのような役割をして歯や周りの骨を守ってくれているのです。


最近ではインプラントの症例も多くなってきていますが、インプラントにはこの歯根膜はないため、天然歯(自分の歯)に勝るものはないといえます。


歯根膜はとても敏感で髪の毛のような細い糸が口に入っただけの小さな刺激すら感じ取ることができます。
それほど敏感な歯根膜なので、炎症を起こすと、噛むと痛い、歯が浮いた感じがする、といった症状が出てきます。

「歯根膜」の画像検索結果


歯髄とは

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

今日は「歯髄」についてお話したいと思います。

歯髄とは、俗にいう歯の神経のことです。
「虫歯が大きく、神経をとらないといけませんね」と歯医者さんで言われたことがある方もいるかもしれませんが、この歯の神経のことです。
歯の中心に位置し、象牙質で囲まれた歯髄腔という部屋のような中にあります。

歯髄は歯への刺激を脳に伝える働きをもっています。
刺激は、エナメル質から象牙細管に侵入した神経線維と歯髄組織を介して、人の中枢(脳)に伝達されることで知覚します。

歯に加わる色々な刺激を感知することよって痛みからむし歯などの疾患を気付かせたり、歯髄内に存在する免疫細胞が細菌に抵抗したり、侵襲に対して第二象牙質を形成する(神経を守るように歯質を作る)など、歯髄組織は防御機能を講ずる役割も担っています。

冷たいもの、熱いものに対して刺激を感じるのは、この神経があるおかげです。
また、歯根の細いところ(歯の治療でも触れない部分)までこの神経がしっかりつまっていることは、歯根の病気を防いでくれている大きな役割を果たしています。

この「神経が残せるか残せないか」によって歯の寿命は大きく違ってきます。
虫歯になってしまった場合は、この神経をとらなくてもいいうちに治療を始めることはとても大切です。

「歯髄」の画像検索結果


歯の神経の治療に関しては、また後日書きますね。


セメント質とは

| | トラックバック(0)
こんにちは。

沢田です。

今回はセメント質についてお話します。

セメント質は、歯根部の象牙質表面をおおう 薄い硬組織です。
骨と同程度の硬さで エナメル質と比べると柔らかい、黄味を帯びた白色の光沢がない組織です。
このセメント質の組成は、象牙質や骨組織とほとんど同じで、約65パーセントが ハイドロキシアパタイトという無機質からできています。
そして、残りの約23パーセントが 有機質(コラーゲン)です。

 

セメント質には歯根膜(歯周靱帯)と呼ばれる コラーゲンを主体とした 線維質のものが 束になって入り込んでおり、反対側にある 歯槽骨にも同じように歯根膜が入り込み、歯と歯槽骨をつなぎとめる役割をしています。

また、この歯根膜は クッションの役割も果たしており、歯に加わる 強い咬み合せの力から 歯をまもる働きもあります。

「セメント質 歯」の画像検索結果

セメント質の栄養は 象牙質や歯髄からではなく、歯根膜から栄養を受けています。

そのため、歯髄が死んでしまったり、抜髄されたりして 歯髄がなくなっても セメント質の機能は障害されず、歯はなんら不自由なく 使うことができます。


 このセメント質が「セメント質剥離」という状態になってしまうと、歯を支える周りの骨がなくなってしまうため、最悪の場合、抜歯せざるを得なくなることもあります。

セメント質は歯を支えるのにも大切な組織のひとつです。



象牙質とは

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

先日、私たちの歯の表面は、硬いエナメル質で覆われているというお話をしました。
そして、そのエナメル質の中には、エナメル質よりも柔らかい「象牙質」という部分があります。
象牙質は、名前のとおり象牙に似たクリーム色を帯びた黄色をしていて、歯の大部分を占めています。
象牙質はおもに「ハイドロキシアパタイト」という成分とコラーゲン繊維とたんぱく質からなり、同じ歯の一部でありながら、エナメル質とはまったく違う組成になっています。


歯全体がエナメル質でできているとすると、硬くてもろいエナメル質は、強い衝撃を受けた際に割れてしまいます。
お皿などが割れるイメージです。

しかし、象牙質はエナメル質より柔らかく、衝撃を受けても割れにくいため、内側からエナメル質を支えることができるのです。
そのおかげで歯は簡単には割れないようになっています。

この象牙質の部分には神経の入り口のような「象牙細管」といものが存在するため、虫歯がここまで広がったり、冷たいもの熱いものなどの刺激がくると、しみたりといった症状が出てきます。

この部分まで虫歯が進んでしまった場合は自然に治ることは考えにくいため、早めの治療が必要となります。


次回は「セメント質」についてお話しますね。

エナメル質の再石灰化

| | トラックバック(0)
こんにちは。

前回はエナメル質について書きました。
今回はそのエナメル質に関係する、「再石灰化」についてお話します。

「再石灰化」とは、お口の中で常に起きている現象で、歯を脱灰(歯が溶けること)から守る唾液の自然治癒のメカニズムです。

歯は「溶ける→再石灰化」を常に繰り返し、硬さを保っています。
では、どんなときに溶けているのでしょうか?

歯には臨海pHという基準があります。
pHとはあの小中学校の理科でやった酸性アルカリ性、などのあれです。

臨界pHとは、歯質がミネラルの喪失を起こす(歯が溶け出している)もっとも高いpHの値で、象牙質でpH6.0?6.2、エナメル質でpH5.5以下です。
歯の表面は食後、酸性の脱灰の領域(pH値が低くなり歯がとける段階)に入ります。

このpHはどこのpHのことを言っているかというと、プラーク(歯垢)のpHです。
プラークについてはまた後日詳しくご説明しますが、歯についている細菌の塊のことです。

プラーク溶液中のpHが5.5以下に低下すると、エナメル質の構成成分であるハイドロキシアパタイトが唾液やプラーク溶液中に溶けだします。
この状態を「脱灰」と言います。

脱灰が起こると、唾液がカルシウムイオンとリン酸イオンを補給し、エナメル質の結晶(ハイドロキシアパタイト)を新しく形成し、元の健康な状態に戻す現象です。

再石灰化を促進するためには、プラーク(歯垢)をしっかり落とすこと、唾液が歯の表面に十分に接触するようにしておくことです。

また、お口の中ににフッ化物イオンが存在すれば、耐酸性の強いフルオロアパタイトが生成されます。
通常より歯が強くなるということです。

このようなことからもフッ素は虫歯に対し、とても有効だと言えます。

なお、食事回数の増加は、継続的なpHの低下を持続させてしまいます。
その結果、脱灰時間が延長して虫歯のリスクを増加させることから、規則正しい食生活習慣というものはとても大切になってきます。

この辺りは虫歯のメカニズムにも大きくかかわっています。
また後日、書いていこうと思います。

講習会に行ってきました

| | トラックバック(0)
おはようございます。

沢田です。

昨日、仕事後に研修会に行ってきました。

内容は
「歯科外来診療の院内感染防止」
「歯科外来で起こり得る偶発症」
「偶発症に対する緊急時の対応」
「医療事故対策の医療安全対策」
「歯科疾患の重症化予防のための継続管理について」
「口腔機能の異常、口腔機能低下症、「口腔機能発達不全症の管理について」
「認知症について」
「高齢者の心身の特性および緊急時の対応について」
「歯科訪問診療時の緊急時の対応について」

といった、盛りだくさんの内容でした。

しっかりと復習をして日々の診療に役立てたいと思います。




エナメル質とは

| | トラックバック(0)
こんにちは。

前回は歯の構造についておおまかに説明しました。

今回から、少し細かくみていこうと思います。

最初は「エナメル質」です。

歯の頭(歯冠)の一番外側、表面を覆う部分をエナメル質といい、、人体の中でもっとも硬い組織です。

しかし、実は意外とデリケートです。

歯の外層であるエナメル質の97%はハイドロキシアパタイトというリン酸カルシウムの一種からできています。
滑らかに感じるエナメル質の表面も、電子顕微鏡で見ると実はつま楊枝の束のように無数の「エナメル小柱」というものからなっています。
この「エナメル小柱」は切歯や臼歯といった歯の種類によって異なりますが、およそ800万本?1,200万本あります。
エナメル質は実際には半透明ですが、歯が白く見えるのはその下の象牙質(乳白色)が透けて見えるからです。

歯の美しさと健康のカギはこのエナメル質です。
強すぎるブラッシングや硬い食べ物、歯ぎしりやくいしばり等でミクロの傷がついたり、ヒビが入ってしまったり、酸によりエナメル質内部のミネラル成分が溶け出したりと、日々微細なダメージにさらされています。
そうなるとエナメル質の表面は曇り、光の透過や屈折が鈍くなるため、透明感と輝きを失い、みずみずしく見えるはずの象牙質の白さは損なわれてしまいます。

さらに、エナメル小柱の隙間に虫歯菌が生産した酸が入り込むと、内部からハイドロシキアパタイトが溶け出し小柱構造が崩れ、初期むし歯、そしてやがて穴があく後戻りできない虫歯になってしまいます。
初期むし歯の段階では、溶け出したミネラルを戻す再石灰化がまだ可能なのです。



次回は再石灰化について書いていきます。

歯の構造

| | トラックバック(0)
おはようございます!

沢田です。

前回までは、歯のそれぞれの働きについて書きました。
今回は「歯の構造」についてお話します。



歯は、「歯冠」と「歯根」のふたつの部位に大きく分けられます。

「歯冠」とは歯ぐきから上に出ている部分のことです。「歯根」は、歯ぐきの中の、骨に埋まっている部分のことを指します。

また、歯は下の図のようにいくつもの組織から成り立っています。



「エナメル質」

歯冠の表面部をエナメル質と言います。

エナメル質は、人体で最も硬い組織であり、様々な刺激から歯の神経を守る役割をします。

エナメル質は小さな虫歯ができても症状なく経過することが多いです。


「象牙質(ぞうげしつ)」

エナメル質の内側にある組織であり、歯冠から歯根まで歯の大部分を占めています。

エナメル質よりも柔らかい組織であるため、虫歯が象牙質まで進むと、進行が早くなります。

また、象牙質に刺激が加わると痛みを感じるようになります。


「歯髄(しずい)」

象牙質の内側で歯の中心部にある組織です。

「歯の神経」とよく表現される部分です。

この中には、血管、リンパ管、神経線維などがあり、歯の痛みを感じるのは主にこの歯髄です。

歯に栄養を与えてたり、象牙質の形成をする役割があります。

「歯の神経を抜く」というのは、この「歯髄」を取り除くことをいいます。

神経をとる処置をすると歯の寿命は短くなるため、可能な限り神経をとらないように、

象牙質まで進んでしまった虫歯は早めの治療をしたほうがいいと考えられています。



「セメント質」

歯の歯根の表面を覆い、歯根膜線維がくっつく部分をセメント質といいます。

セメント質は、歯根面の大部分を覆っており、無機質で主成分であるハイドロキシアパタイトが約60%、その他に有機物が25%、そして15%の水で構成されています。



「歯根膜(しこんまく)」

歯と歯を支えている骨の間には、「歯根膜」という組織があります。
この中には強い歯根膜繊維が存在し、この繊維の両端はしっかりと歯と歯槽骨に入り込んで両者をつなげています。
歯がこの骨から抜けないのは、この繊維のおかげです。
また、この膜は歯に加わる力に対するクッションの役目も担っており、脳の神経で最大の三叉神経の枝が多く分布しています。
噛んだときに歯根膜に加わった力は、この神経を伝わり脳に伝わります。
すなわち口腔と脳をつなぐセンサーです。
歯根膜からのセンサーは、脳の中で意欲、思考、記憶などに関係する部分に伝わり、脳を刺激することがわかっています。


「歯肉(しにく)」

歯冠の下にあるピンク色の粘膜で、一般的に「歯ぐき」と呼ばれる部位です。

歯肉は、顎の骨を覆うことで保護する役割があります。

歯肉にも、遊離歯肉、付着歯肉など分類されています。詳しくはまた後日書かせていただきます。


「歯槽骨(しそうこつ)」

歯を支えている顎の骨のことです。

歯周病が進行すると、この歯槽骨が破壊されるために歯を支えることができなくなり、歯が抜けてしまうことがあります。


このように、歯はとても複雑な構造をしています。
次回から少し詳しくお話していきますね。


奥歯(臼歯)の働き

| | トラックバック(0)
こんにちは。

歯の働き、最後は奥歯、「臼歯」についてです。


臼歯とは奥歯のことをいいます。
臼歯は「臼(うす)」と書くだけあって、食べ物を噛み砕いたり、すりつぶしたりする役割を担っています。
臼歯には小臼歯と大臼歯があり、小臼歯は上下左右それぞれ2本ずつの計8本、大臼歯は上下左右それぞれ3本ずつの計12本あります(親知らずがない場合は8本あります)。
歯列の一番奥にある3番目の大臼歯(第三大臼歯)は、いわゆる「親知らず」です。
最近では顎の大きさが小さくなってきているため、この親知らずはまっすぐにしっかりはえてきてきている方は珍しく感じます。

小臼歯は噛み合わせにおける重要な役割も果たしています。
食べ物を噛んだ時、下顎は後方へ若干ずれるのですが、そのとき唯一噛み合うのが小臼歯です。
下顎が後方へ下がり過ぎないようにくい止める役割を担っています。

大臼歯は、第一大臼歯・第二大臼歯・第三大臼歯とあり、この3つの歯が上下の歯を噛みしめたときの歯の高さを決め、維持する役割を担っています。
そのため、奥歯の高さをしっかりと確保する前に前歯の治療をすると、前歯への負担が大きく、長持ちしない傾向があります。
とくに第一大臼歯は噛み合わせの安定のために重要な歯といわれています。
しかし、第一大臼歯は「6歳臼歯」とも呼ばれ、生えてくる時期が6歳前後と早い永久歯であり、虫歯になりやすい歯でもあるため、注意して日々のケアを行うことが大切です。
(ちなみに第二大臼歯は「12歳臼歯」と呼ばれます)


このように歯には形によって色々な役割をもっています。

1本でも大切にすることが、お口の健康を保つのには大切です。

これからも歯を長持ちさせ、体を健康に保つサポートをさせていただけると嬉しいと思います。

なにか疑問などありましたら、一度ご来院ください☆


犬歯の役割

| | トラックバック(0)
おはようございます!

前回は前歯の役割について書きました。

今回は犬歯です。

前歯と奥歯の中間にある、手前から3番目の歯を犬歯と呼びます。
上下左右それぞれ1本ずつ、計4本あります。
犬歯は槍のように尖った形をしており、食べ物にかぶりついて切り裂く役割があります。
また、犬歯はほかの歯よりも根が長く、強度があるため、噛み合わせたときに前歯や奥歯にかかる負担を軽減させる役割も担っています。 

普段は意識していませんが、人間は(動物も)食べ物を食べる時、顎を上下に動かすだけではなく、左右にも動かして食べ物を噛み砕きます。

正常な歯並びの場合、上下の歯は、顎を噛み合せた時には、すべての歯が噛み合っています。

ところが左右に顎を動かした時には、上下の糸切り歯(犬歯)だけが噛み合って、上下の奥歯にはわずかに隙間ができるのです。

つまり、左右に歯ぎしりして(顎を動かして)その位置で顎を止めると、犬歯だけが噛み合い、奥歯は噛んでいない状態になるのです。この状態のことを、「犬歯誘導」といいます。

奥歯は縦方向の噛む力には強いですが、横方向の噛む力には比較的弱いという特性があります。

そのため、横方向に力が加わる左右の顎の動きの時には、根の長い丈夫な犬歯のみが噛み合い、奥歯に横方向の噛む力が伝わらないようにする犬歯誘導の状態が安定した良い噛み合せの大切な要因になるのです。

ところが上下の犬歯が歯並びの関係や虫歯、歯ぎしりによる磨耗などで、顎を左右に動かした時に噛み合わなくなると、横方向の噛む力が奥歯に伝わるようになります。

これにより、奥歯の知覚過敏、虫歯、歯の割れ、歯のグラつき、歯槽膿漏(歯周病)、顎関節症などの一因になる場合があります。

犬歯を守ることは、他の歯を守ること、と言っても過言ではないと思います。

「犬歯誘導」の画像検索結果


また、不自然な生え方をしている犬歯は八重歯と呼ばれます。
もともと顎の骨の中にある歯胚(歯の卵のようなもの)の位置が悪かったり、乳犬歯(子供の犬歯)の抜ける時期が通常より遅い場合、八重歯になり可能性があります。
チャームポイントとされる場合もありますが、本来の犬歯の役割が十分に果たされず、歯磨きもしにくいため、歯の健康を守るためには歯列矯正を検討することも大切です。


次回は臼歯(奥歯)について書いていきます。


前歯の役割

| | トラックバック(0)
前回の記事では、歯の形が違うからには歯の役割も違うというお話をしました。

今回から詳しくみていきたいと思います。

歯の種類は役割で分類すると、大きく分けて3種類あります。(形は4種類あります)

「前歯」「犬歯」「臼歯(小臼歯、大臼歯)」です。

では、それぞれどのような働きをもつのでしょうか?

「前歯」
前歯とは、歯列の中央にある、お口の前のほうにある歯のことをいいます。
上下左右でそれぞれ2本ずつ、計8本あります。
先天欠如といい、生まれつき歯の本数が少なかったり、癒合歯、癒着歯という2本が1本になっている場合は本数の少ない方もいます。
正中にある2対の前歯は中切歯(ちゅうせっし)、その隣の前歯を側切歯(そくせっし)と呼びます。
薄く平べったい形で、上下の歯を噛み合わせることで食べ物を噛み切ったり、ちぎったりする役割があります。

そして前歯は一番目立つ位置にあるため、顔の印象に大きな影響を与える歯でもあります。
歯の大きさ、形、歯並びによって、人の印象派大きく変わります。
アメリカでは歯並びは出世に大きく影響するといわれています。

また、発音においても重要な役割を担っています。
前歯がなくなると、お口の空気が抜け発音しづらくなります。
前歯の歯並びが悪い場合、「た行」や「な行」、「ら行」など舌先を上の前歯の裏側に当てて発音する言葉が不明瞭になります。

このように、歯には形が違うと役割が変わってきます。

次回は犬歯についてお話します。

歯は何本ありますか?

| | トラックバック(0)

こんにちは。

突然ですが、みなさんのお口の中に、歯は何本ありますか?

お子様がいる方は、お子さんのお口の中に、何本あるでしょう?

虫歯や歯周病で抜歯した、乳歯が抜けた、癒合歯、癒着歯、先天欠損、このようなことがなければ
通常の歯の本数は

永久歯 28本(親知らずが全部あれば32本)
乳歯   20本

です。

当たりましたか?

意外と多いね、と患者さんに言われたことがあります。

確かに、数だけ見れば28本もあれば1本くらいなくても噛めそうですね。

しかし、歯の形が全部違うからには全部に違う役割があります。
(大きく分けると4つの形があります。)1本ないだけでも他の歯にも影響してきます。

次回から、歯の形や役割についてお話していきます。



20171215_02.jpg



矯正装置の種類

| | トラックバック(0)
歯の矯正治療には、数多くの種類があります。
金属ブラケット、審美ブラケット、セルフライゲーションブラケット、裏側矯正、ハーフリンガル、マウスピースなど。


矯正治療をして綺麗になるまでの治療期間や、治療中の痛みの感じ方には、個人差が出てきます。
患者さんの歯並びの状態や程度によっても異なってきますので、どの矯正装置が一番優れているということはありません。


実際に精密検査をして矯正医師とよく相談してご自身にあった矯正装置を選ぶことが大切です。

06357.jpg
正しい歯の磨き方をしていないと、時間をかけて歯を磨いてもあまり効果がありません。虫歯の原因となるプラーク(歯垢)をしっかりと落とすことが大切です。歯の隙間にはデンタルフロスを使いましょう。電動歯ブラシも効率的に汚れが落とせるでしょう。


プラークチェックといってプラーク(歯垢)を染め出し、自分の歯のどこら辺に、どのくらいプラークが残っているか調べることもできます。沢田歯科医院では、歯ブラシをどう使うと効果的なのかご説明したり、患者さんのお口に合った補助清掃用品(糸ようじ、歯間ブラシ等)をご提案したりしています。

sg7655d.jpg


このアーカイブについて

このページには、2018年6月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2018年5月です。

次のアーカイブは2018年7月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

↑ PAGE TOP